総括 19-20 season ACMILAN (今更感w)

だいぶ前に書いてたけど、なんとなく公開してなかったんでとりあえず公開しときます。振り返ってみると結構エモいかもw

本日ACMILANの19-20シーズンの全日程が終了した。今季もやはり、混沌のシーズンとなった。(知ってた)(何度目の途中解任、就任か)開幕二か月で新プランの船頭役を解任し、またしても場当たり的な人事。晦日に起きた年忘れお笑い5-0、GODズラタンサン・シーロへの帰還。ボバンの大暴露。コロナ休み明けから負けなし。EL権獲得。とトピック事に振り返るとこうだろう。

 

駄文を書き連ねたが、私が今シーズンのミランを採点するとしたならば、50/100である。得点内訳は前半戦0点後半戦50点の計50点である。皆さんは如何だろうか。

前半戦が0点の理由

私は年明け前の記憶等無いのだが、なにやらミランは試合をしていたようなので様々な場所から調べてきた。何やら若手路線に切り替えることにして、育成力がありながら、カルチョとクライフ系の流れを組むジャンパオロを招聘。ここで継続性と再現性を組織的、そしてピッチ上でも根づかる狙いがあった。思い描いていた理想とは裏腹に、暗雲はメルカートから立ちこみ始めていた。彼のリクエストには前線のアタッカーと中盤の間のポジション、所謂10番のポジションがあったが、いつになってもこず。代わりに来たのは、シャドーがメインのラファエルレオンと、昨シーズン注目を集めたフランクフルトのトリデンテの一角、アンテ・レビッチであった。二人とも素晴らしいクオリティーを持つ選手だが、彼のリクエストしたプレーヤーではなかったはずだ。事実開幕から冬までレビッチは殆ど出場すらしてない。昨シーズン批判の多かったプレーヤーがスタメンに並ぶという何とも不思議な状況が続いていた。勿論ジャンパオロがもう少し柔軟に戦術を現地改修できればよかったが。10月に解任という運びになった。

何故ジャンパオロで成功できなかったか?

理由は2つだ。

1つは彼がミランスカッドに合わせての改修がもう少しうまく、そして早く着手すべきであった。ルーカスパケタとも関係がうまくいかなかったことにも注意しておきたい。早い段階で彼との関係が良くないことが報道された。各国の代表がそこそこ存在するミランにおいて選手のマネジメントに失敗するという事は即ち失敗したも同然だ。

2つ目はジャンパオロのフットボールび対しての強化部(ボバン・マルディーニ)の理解の低さからくる頓珍漢な補強である。モウリーニョがユナイテッド就任当初からセンターバックの補強についてリクエストし続けていたように、(そのほかにも大金を投じており、一応CBの補強は行っているが、稼働率、クオリティー不足)強化部からの援護もかなり乏しいものがあった。彼のフットボールに適正がある選手が居なければ彼を呼んだ意味がない。結果をある程度出しつつ若手を育成するにしても”ある程度の結果”すら得られないのでは、、、更にこのチームは時間をかけられるプロビンチャではなく、ミランなのだから。

ちなみに後任にはピオーリが選ばれた。なんやかんやで年末にアタランタに血祭りにあげられてしまったのであった。

後半戦50点の内訳

補強

ピオーリの戦術の浸透

効果的な売却の立ち回り

 

加点ポイント1

冬のメルカート(移籍市場)立ち回り

まず結論を言えば、大満足である。理由として大まかに挙げるとするならば、まずキャピタルゲインを生み出せる選手を売却できたこと、次に弱点であったセンターバック、ストライカーを補強できたことである。

 

 まず売却についてであるが、今シーズンはELを辞退したため、(とはいえELでの賞金がミランを救えるほどのものでもないし、ELですら上位に進出できるレベルのチームではないが)多少なりともキャピタルゲインを得る必要があった。そしてミランの選手でより多くのキャピタルゲインを得られる選手は限られている。プリマヴェーラ(下部組織)出身の、Gドンナルンマ、カラブリア、バーゲン価格で獲得したスソ (移籍金は100万€程)に絞られてくる。プリマ組は現時点で売れない事情があるため、二人とも残留は確定であったが、スソはそうではなかった。彼のミランでの王朝は終わりを迎えつつあった。新監督から始まった今シーズン頭から不調スタートであったが、徐々にらしさをみせ始めこれまで通り彼に依存するようになった矢先、KING ズラタン・イブラヒモビッチが凱旋してきたのだ。彼が試合に出始めるや否やチームは彼を中心に試合を組み立てることを選択した。スソはワーキングウインガ―にはなれず、代わりにカスティジェホが選出されるようになる。更には右サイドに新たに運動量があるモダンなサイドアタッカーを補強した。こうなれば彼の居場所はミランにはない。最終的に移籍金2400万€でセビージャへと旅立っていった。

 

加点ポイント2

ピオーリの戦術の浸透

ズラタンがミラノに君臨してからほどなくして、明らかにピッチ上での選手たちの振る舞いが大きく変わっていることに気が付いたのは私だけではないはず。が気力だけで最後まで勝てるほどプロの世界は甘くはない。コロナ中断前となる最後の試合では、戦力的には差があるジェノアとの一戦をチームとしての総合力としての差で落としてしまう。世間一般的には甚大なる被害を振るったコロナウイルスだが、ミランに限った話をするならばプラスの方向に働いたようだ。中断明け初戦からチームとしてまとまったハイプレスを慣行し、チャルハノール、べナセル、ケシエを中心にどんどん中盤でのボール回収に成功していく。更に、冬にアンデルレヒトから獲得したアレクシス・サレマーケルスが右サイドで持ち前のアジリティと判断力を活かし、スタメンを奪取することに成功し、これがチームのプレッシングを大きく助けることになる。

奪ってからの素早いショートカウンターでゴールを量産していき、過密日程の中迎えた、ローマ、ラツィオユベントスナポリアタランタといったリーグの強豪を含めた、連戦の中で無敗をキープすることに成功する。更には長らくサンシーロで勝てなかったユベントスを相手に勝利することさえできた。結局中断明けの試合を9勝3分けという成績でシーズンを終えることになったのだ。

 

加点ポイント3

補強

中断前の順位が二桁周辺でさまよっていたチームが最終的には6位でフィニッシュすることができたのはほかでもないズラタンイブラヒモヴィッチのおかげである。過言ではない。彼がもしミランと契約していなかったらと考えると恐ろしくなるものだ。

言葉で、若い選手を鼓舞しながらも、自らのプレーでチームを引っ張る姿はとても39歳とは思えない迫力に満ちたものだった。強烈な個性を持ち合わせながらも、どこか一回目の在籍時とは違う顔も見せてくれる彼が周りに及ぼした影響を計り知れないアンテレビッチと、チャルハノールが好例である。二人ともズラタンが加入するまでは存在感が希薄どころか、レビッチに至っては試合にすら出ていなかった。ズラタンが加入してからは一転して数字として結果に残せるようになり、レビッチは11得点、チャルハノールは9アシストという好成績を収めることになる。1人の補強で周りにいる人間の本来持っていたポテンシャルを引き出してしまうという神技を披露してくれたズラタンにただただ、感謝である。

 

 

まとめ

以上の点が今期のミランの総括になる。明らかにズラタンが加入してからチームとしての顔つきが変わっており、来季が楽しみな内容であった。前半戦は知らねえ。なんも覚えてないし。サレマはコスパ最高だし、チャルハノールがようやく本領発揮してるし、ほんとに去年と順位変わってない?って感じの満足感しかない。来季も楽しみ^^ってなれるのはいつぶりだろうか。夏の補強も相変わらず厳しい立ち回りになるだろうが、我々にはズラタンがいる。何も心配はしていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年も皆さんお疲れ様でした。全試合リアタイした人、ハイライトも交えながら追った人もひとまず少しカルチョとはバイバイです。ラングニックだのなんだのありながら今季もよくも悪くもカオスでした。来季はズラタンがフルで見られるのが楽しみだなーと思いつつも、恐らく退団するジャックに感謝したいですね。では。